GODZILLASAURUS

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのGODZILLASAURUSのレビュー・感想・評価

4.0
「世の中の恐怖と恋の狭間」

一つの愛の形の物語なんだけど、いわゆるキラキラムービーでもないし、オシャレムービーでもない。淡々と物語が進んでいき、そこに少し癖のある人たちが少しずつ絡んでいく、いかにも石井裕也監督らしい作品。個人的にこの監督とは相性が良い。

あまりにも淡々としていたり、過剰な感情の演出もないので退屈と思う人も多いと思うが、「映画」として鑑賞するに値する役者の演技や映像がある。

“愛してる” “愛してた” ってすごく重い言葉なのに、この作品だとそれがすごく薄っぺらに感じ、最後の最後に出てくる好きという一言がすごく素敵に感じる不思議。

個人的な1番のツボは、主人公がヒロインの家に走って着いた時、
女子寮で男子は入れない と言われた時の池松のリアクション。
すっごい自然で思わず笑った。その声出る出るw

ただ、池松壮亮の主人公と石橋静河のヒロイン両者の癖がかなりあるので、そこを許容できなければただイライラしたりする可能性はある。でも、だんだん慣れるので少し我慢しても良いか。

いつ死んでも良いように、明日にでも死ぬかもしれない世の中で、楽しく生きてやる。星4.0
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