たーしー

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのたーしーのレビュー・感想・評価

3.8
『がんばーれーがんばーれー』
路上ライブの少女の歌声。これは誰に向けられたものなのだろう。それは、きっと『どこか生きづらい街、東京』で、日々消費されていく人々に向けられたエールなのではないだろうか。
そんな街東京で出逢った美香と慎二の不器用な恋愛模様、そして最果タヒの詩の世界観を上手く描いた作品だ。先が見えないこの世の中で、生きていくのは不安だらけで苦しい。しかし、それでも明日は必ずやってくるものだから、前を向いて生きていくしかない。そうすれば、きっと花は咲く。不穏な時代の何気ない日常、共感できるところがたくさんあった。
たーしー

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