フランシスコ

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのフランシスコのレビュー・感想・評価

3.6
最果タヒの詩集の映画化。
自分も自分の周りも好きになれない自己肯定感の低い若者たちが描かれる。恋愛映画ではあるが、二人とも恋愛に消極的というのがちょっと新鮮。
最果タヒの詩に特徴的なアフォリズムをうまく映画化しているように思った。

ストーリーに起伏はあることにはあるが、どちらかと言えば日常に散らばる細かな実感に共感させて見せていく感じだろうか。日々の生活のよるべのなさが上手く表現できていて面白かった。
ただ、そこからの「答え」は映画など物語ならではの観客の実感を伴った言葉で表現できているようには思えなかった。