じ

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺんのじのレビュー・感想・評価

5.0
映画がはじまってすぐは、映像美に目を奪われる。

毎シーン、色彩・構図とも素晴らしい。
画面に対する明度対比と彩度の設計が緻密に練られていて、話が入ってこないくらい観入ってしまった。

中盤以降はずっと半泣きで観てた。

登場する人びとのもつやさしさが自然に伝わる描写がすごい...

音響も良くて...(べた褒め)
流氷の音とか船が波できしむ音なんて聴いたこと無いけど、まさに!みたいな音づくりで...とにかく観客をこの映画に没入させる大事な役を果たしてる。

個人的に好きなシーンは、祖父が最後に見た美しい景色を、全く映さなかったところ。

凍えそうなくらい冷たい画面がずっと続くのに、観てると胸が熱くなる不思議な映画でした。
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