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ドリームのryodoのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.6
やっぱリケジョってカッコイイ‥。

1962年に米国人として初めて地球周回軌道を飛行した宇宙飛行士ジョン・グレンの功績を影で支えた、NASAの3人の黒人系女性スタッフの知られざる物語を描いたお話🚀


イミテーション・ゲームとかグッド・ウィル・ハンティングとか博士と彼女のセオリーとか…天才や秀才を描いた映画は大好物😋

でもそういう映画って男性主人公の場合が多いイメージ…その点本作は数学に秀でた女性たちが描かれているので珍しい。

それに加えて“人種差別”がテーマ。
1960年代だからまだまだ極端な人種差別の風潮がある時代…そんなアウェイな中でNASAではアポロ計画の前身であるマーキュリー計画に尽力した黒人女性たちがいた…。

主人公はタラジ・P・ヘンソン演じるキャサリン、ジャネール・モネイ演じるメアリー、そして大好きなオクタヴィア・スペンサー演じるドロシー🤭

それにしても人種絡みの作品を見て毎度思うけど、当時のトイレとか公共施設の人種隔離がホントに理解できない💦
本作では図書館の本まで別にされてて目を疑ったわ…ジム・クロウ法許すまじ。
キャサリンがトイレの度に遠い黒人用トイレに走る姿が何度も描かれるけど…普通だったらそんな仕事場辞めたくなる💦

そんな差別的な苦悩もありながら秀でた数学の実力で徐々に認められ、計画に欠かせない存在に成っていく過程は気持ち良い🥹
黒板にスラスラ数式を書いて誰も解けないような問題を解いちゃうシーンはこういう映画あるあるだけど「カッケェ…」と感心してしまう大好きなシーン(笑)🖊

そんなキャサリンに冷たく接するジム・パーソンズとキルスティン・ダンスト、逆に彼女を受容する上司のケヴィン・コスナー、彼女を愛するマハーシャラ・アリ…という脇を固める錚々たるキャストも見どころ✨

また、キャサリンのみならず人種が原因で昇進に悩むドロシーや黒人女性として初めて技術者になろうと奮闘するメアリーの話も目が離せない👀

終盤は「アポロ13号」みたいな緊迫感があって良かったな。
てか「トップガンマーヴェリック」のハングマンことグレン・パウエルは空飛ぶ以前に宇宙まで行ってたのね(笑)😂


1つ残念な点を言うのならば、
実話ベースと言いながら脚色が多すぎる点。
例えば、実際はNASAのトイレは人種で分かれてなかったらしいし、ドロシーとメアリーも既に希望のポジションに就けてたらしい。
つまり、
本作は“人種差別”というテーマ性を意識しすぎた故に事実にない差別的描写を意図的に挿入・誇張してるっぽい。
まぁ、実話ベースの“フィクション”と捉えれば傑作に値する作品ではあるかな。



こういう映画見ると数学やってみたくなるけど、自分が数弱文系人間であることに気づいて結局やめる(笑)
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