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ドリームのragiiのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.1
実話ベース、人間スゴイぞ系の映画ってことで大好物な要素満載なので期待値高めでの視聴
にも関わらず期待を裏切らない名作!

1960年代、人種差別が強く残るアメリカで科学の最先端をいくNASAで奮闘する黒人女性を描いた伝記映画です。
いくらNASAがあるのが人種差別色が色濃く残る南部であってもそういったことから一番遠いはずの科学の最先端で、しかもロボット工学するぐらいのインテリばっかりなのに…ってのがまず驚かされます。

人種差別、性差別がテーマでもあって、なかなかにひどい差別を受けるんですが、テンポよく笑いを入れているのと、何より主人公たちが強く(あろうとしている)て暗くなり過ぎず、少しずつ、本当に少しずつですが、彼女達の才能や新しいことに積極的に取り込みスキルアップし続ける努力、そして差別に負けまいとする精神力で周りに変化を与えていく様子にただだだ勇気を与えられます!

そして、あるシーンで、

白人の女性上司が
「勘違いしないで、私は偏見なんて持っていないわ。」 主人公の1人
「わかってるわ。そうゆう思い込みをしてるってことわ。」 が自分に突き刺さってきました。

全てに感動を覚えた作品ですが、

邦題には…

ガーディアンズオブギャラクシーの2作品目についたリミックスに匹敵するぐらい憤慨してしまう…

原題Hidden Figures
直訳すると「隠された人物」
意訳するならば「知られらず人達」

んー原題は確かにわかりにくいけどこの意訳で良くないかと思うわけです。
なのに、ドリーム
うん。こっちは許せるけど
彼女たちのアポロ計画って!

劇中行われるのはマーキュリー計画やん!!
アポロ計画関係無いやん!!
後にキャリアアップした彼女達がアポロ計画に参加してるってのはあるけど、劇中では一言もアポロ計画出てきてないし!! 配給会社がみんなNASAの宇宙計画のことなんて知らないアホばっかだがらアポロ計画ってゆう有名なのつけといたら食い付くだろっね思ってつけたとしか思えない!
この辺りが腹が立って仕方ない!

アメリカではLALALAND以上にヒットしてるとはいえ、

日本では馴染みの無いアメリカの差別問題だったり、
ケビン・コスナー以外は日本人に馴染みの薄い俳優ばっかりだったりとお客を呼べる力が弱いのかもしれないけど…

もうちょっと原題に敬意を評した邦題をつけていただきたい…(泣)
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