しーにゃ

レッド・スパローのしーにゃのネタバレレビュー・内容・結末

レッド・スパロー(2017年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

レンタルにて鑑賞。映画館じゃなくて正解だった。面白くないから、じゃなく、何度か見直したから。全体的に暗い話だし、尋問&拷問シーンがかなり辛くて、目を背けたくなる。でも、全体の映像が綺麗。音楽もいいかんじで映像とマッチしていて好き。この部分は劇場で見たかったかもな。
1回目見た後は、とにかく、ドミニカとアメリカの情報提供者(モグラ)を交換する場面で衝撃。そのあと、回想シーンがいくつかあるんだけど、かなり前からドミニカが伯父であるワーニャを陥れようとしていたことがわかる。すっかり騙された。スパローが人の心に入り込み操る能力に長けている、というのであれば、見ている私もすっかり操られた感満載。いろいろ気になるところも多く残った映画。ドミニカがモグラの正体がわかった後、モグラであるコルチノイ将軍が帰宅し、家のドアを一度閉めて鍵をかけようとしたけど、開けてそのままにする。その後、椅子にゆったりと座り、葉巻をふかし、お酒を飲み、音楽を聴きゆったり過ごすシーンが覚悟を決めたようでもあり、役目を終えたようでもあり・・。これは、捕まる覚悟を決めたということなんだろうか。だから、鍵もかけず、ドミニカが通報し自分が殺されるまでの束の間の時間と考えたからなのだろうか。最後シーンは、私はハッピーエンドと感じた。気になって、他の方の考察とか読ませていただくと、バッドエンドという意見もあり、見る人により違うらしい。バッドエンドというのは、ドミニカがアメリカ側のモグラになったことを意味しており、結局自由にはなれなかったという見方らしい。どっちなのかなぁ。いずれにしても、電話の相手はネイトなんだろうな。個人的には、最初に感じた印象どおり、ある意味のハッピーエンドと思いたい。あと、伯父がドミニカと交換される際にドミニカの頭(耳の上あたり)にキスをするんだけど、その時何か囁いているのでは?と妄想してしまった。暗いといいながら、何度も見返したくなる映画でした。
しーにゃ

しーにゃ