たたら場の描写が素晴らしすぎて、もはやドキュメンタリー。
安土桃山版「プロフェッショナル 仕事の流儀」と言っても過言ではないぐらい、たたら場描写にリアリティがあり、「もうたたら場だけで☆5あげて良くない？」という気持ちにすらなった。
映画で伝えたいテーマを台詞で言ってしまったり、気になる部分も多々あるけれど、この美術を作り上げたことと、徹頭徹尾丁寧な映画づくりには称賛を送りたい。
ストーリーもヒーローになれない主人公の悲哀っぷりがよく描けてたと思う。
伍介さん（青柳翔）が本当に活躍する場面がなく、悪い奴じゃないんだけどホントしっかりしてくれよーーと見ていて頭を抱えた。
人生って思うように運ばないよね。つらい。
身の丈を知り、自分の持っているものの価値を知ることは大切。
だけど夢だって抱いていいし、それ自体は悪いことでも愚かなことでもないよね、と思った。
