川崎健太郎

ANTIPORNO アンチポルノの川崎健太郎のレビュー・感想・評価

ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)
4.0
原色を多用した色彩に独特の世界感を一瞬で感じ、その直後、狂気を帯びた役者たちのまともではない演技で一気に物語が加速する。これまでのポルノ映画は男性の理想妄想の表現だった。その中での女性はあくまで男性が支配する女性像。この映画はその性表現の中に囚われた女性たちの立ち上がりであり、己に向けての突きつけでもある。性表現に対する固定概念に向けてのアンチテーゼ。筒井真理子のラストの長ゼリフが最高に突き刺さる。園子温監督、素晴らしい!
川崎健太郎

川崎健太郎