空子

牝猫たちの空子のレビュー・感想・評価

牝猫たち(2016年製作の映画)
4.0
池袋の人妻系風俗店で働く三人の牝猫(風俗嬢)たちの性を売りつつ心のどこかで本物の愛を求めて葛藤しながら生きる三者三様の生き様を描いた作品。

風俗嬢とはいえ彼女たちから惨めさは一切感じられず、かといって信念のようなものもなく、ただ真っ直ぐに先の見えない先をそれでも見据えるように堂々と生きる様子に感動した。

特にメインとなる”まさこ”のキャリーケースを引きながら闊歩する凛とした姿の美しさと屋上でのストレートな言葉が心に響いた。誰の作品かと思ったら「凶悪」の監督だったとは納得。
空子

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