もとまち

昼下りの女 挑発!!のもとまちのレビュー・感想・評価

昼下りの女 挑発!!(1979年製作の映画)
3.8
なんじゃこりゃ。頭のネジがことごとくぶっ飛んだキャラたちによる暴力→セックス→暴力→セックスの怒涛のサイクルでどんどん話が転がっていく異常な脚本。こんなの桂千穂しか書けねぇ。
金玉が縮み上がるようなタイトル・インから邦画史上最高に下品なカーチェイスに移り、続いてゲイの青年と彼を「キミキミ」呼ぶ八代夏子の二人きりのロードムービーに。しかしそんな彼らが行き着く先はドのつく変態どもの巣窟・ドライブイン深海魚。レイプ魔三人衆やら喋るフランス人形やら殺人ブルドーザーやらが続々登場!さらには堕ろした赤子の骨をカラカラと鳴らす狂気のカップルがやって来て......てな感じで常軌を逸した展開が五分に一度くらいのペースで次々にやって来て脳みその処理が追いつきません!!何もかも狂ってやがる!!!! 

暴力!暴力!暴力!のつるべ打ちの果てに訪れるのはなんだか爽やかな余韻。しかしその頃には観客である私も完全にキャパオーバー起こしちゃっててゲンナリしていたのだった。劇中のヒロインみたいにゲロ吐いてしまいそう。
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