MikiMickle

31 サーティーワンのMikiMickleのレビュー・感想・評価

31 サーティーワン(2016年製作の映画)
3.7
1976年。ハロウィン。
見世物一座の一行がバンに乗っての興行の途中。ガソリンスタンドで出会う怪しげな人たち。
そして、塞がれた道。襲われ、拉致。
縛られた生き残った5人に突きつけられたのは、12時間生き残れるかというゲーム。上層部は誰が生き残るかの賭けをしている。彼らに襲いかかる奴等と戦い、ゲームに勝ち残れるのか?
というもの。
そこの所の説明はさっさと終わらせてくれる‼ まどろっこしい事なし‼良い‼

メインは、徐々に襲ってくる、怪しい白塗りピエロもどきたちの面白さと、それに立ち向かう一行のバトルなのです♪

ネタバレになるから書かないけど、ジャケみればわかる通り、素敵なナチュラルボーンキラーたちが、ルンルンで殺しを楽しみにやってきます♪
一人やっつけては、次は二人…と
次から次へとナイスキャラが現れるのでウハウハ❤

「◯◯・ヘッド」といったネーミングも、次は何かな?と、楽しめます♪今までいろんな殺人ピエロさんたち映画を見てきたけど、なかなか残虐(実はピエロフォビア) どのクラウンさんも個性的です

バトルが繰り広げられるのはそこそこ広めな工場廃墟なのだけれど、そこにはやはり、“チープ”な“見世物小屋”的ビジュアルの楽しさと不気味な愉快さ、その裏側にある恐さと、“死”と“殺 し”の娯楽場である恐ろしさ、殺伐とした絶望感があります♪

『ファンハウス』のを彷彿とさせるようで、『悪魔のいけにえ』の気持ち悪さや殺気だったカオス。無秩序。そのどちらも感じるのです♪素敵っ♪

そして、その個性的な白塗りピエロと対面する一行は、よくあるパターンではアホな若者だけれども、今作では、いわば家族のような一座。ここは、重要ポイント。
誰が死んでも別にいいや~♪と見ているものと違って、彼らには長年つちかってきた信頼関係というものがあり、そんな彼らがバットやバールを手に、キ◯ガイの人殺 しを楽しんでるヘンテコな白塗りたちと戦うのだから、それだけで面白いじゃん‼ と、思うのであります♪

また、音楽の使い方も毎回絶妙っ‼人気メタルバンド“ホワイトゾンビ”のフロントマンであったロブゾンビは、今もソロで音楽を続けているミュージシャンで、自身のものや様々なアーティストのMVも手掛けているので、音楽センスがすごくよい‼メタルではなく、70年代色プンプンです♪そこに哀愁を感じます♪

キャストには、やはりこの人、シェリー・ムーン・ゾンビ‼ロブゾンビの奥さん‼
ギャーピー騒がないかっこいいセクシーヒロインです‼‼
賭けの主催者ファーザー・マーダーには、『時計仕掛けのオレンジ』のアレックスなどの名曲者俳優マルコム・マクダウェル‼ 白塗りで中世の貴族みたいな格好をしてて、刺客ピエロを投入しまっす♪賭けてるおばあちゃん二人も、Sister surpentとSister dragonっていうナイスネーミング‼
ドゥーム・ヘッズ役のリチャード・ブレイクは、『バットマン ビギンズ』でバットマンの両親を殺害したチル役の人で、『ハンニバル・ライジング』でも異常殺人者。彼の狂いっぷりがまたよい‼ 語尾の「ハァ?‼」とかも♪
メグ・フォスターのシワクチャおばあちゃん感もよい‼襲われるおばあちゃん‼ しかし、そこに悲壮感はない‼ 昔はイケイケだったと思わせる見た目と、一座の団長(たぶん)としてのかっこよさ、情、そんなものを感じます♪

楽しかった♡
MikiMickle

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