芦屋紀文

レザボア・ドッグスの芦屋紀文のレビュー・感想・評価

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)
4.0
「タランティーノ初監督作品にして、傑作。」
低予算、初監督作品、自分も出演。色々凄いぞこの映画。時系列ごちゃ混ぜのプロットも映画が進むにつれてどんどん辻褄が合っていくので気持ちがいいし、オマージュも監督の映画や音楽への愛が垣間見えて、見る度に新しい発見、気づきがありそう。冒頭の10分はくだらない無駄話だが、ここからのオープニングが最高にクールで一気に惹きつけられる。70'sの音楽も最高だし、マドンナの”LikeaVirgin”に対する監督の解釈も面白い。(マドンナ本人は不服だったそうな)
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「ラストシーンは英語では定義できない。日本語ではできる。それは仁義だ」
ネタバレになるのであまり深くは書かないけど、監督曰くある人物の最後の行動は仁義だそうな。深作欣二の映画作品に傾倒していたタランティーノらしいテーマだなぁという印象。日本への愛が深くて、キルビルとか見るたびに、ここまで日本を愛してくれてありがとうございますっていつも思う。笑


「脚本のプロットも凄いけど、台詞回しもうまい」
時系列をいじくりまわしたプロットはタランティーノ作品ではお馴染みだけど、台詞にすごくエッジがきいてる。具体的にどのセリフ?と言われると難しいけど、冒頭の会話のシーンとか、とにかく全編通して良い感じなんです。御託並べましたが、とにかく面白いの一言に尽きます。キャラクターの作り方も上手い。お気に入りはブラウン。
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