ふれり

アンダー・ハー・マウスのふれりのネタバレレビュー・内容・結末

アンダー・ハー・マウス(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

スタッフを女性で揃えた作品だというから期待したけど、男性スタッフによるへテロ男性のためのエロコンテンツとしてビアンが消費される他作品と大差ないのでは?とがっかり。
これはレズビアンではなく~とぼかされがちな女性同士の関係をはっきりさせること自体はいいと思ったんだけど、登場人物のモヤモヤが掘り下げられることもなくひたすらセックスに時間を割いている印象なので、、きれいな女の人同士がエッチなことをする=レズビアン、みたいな雑なイメージを強化しているだけじゃん?と思った。

ストーリーはたらしのビアンがガチ恋してはいけない女性に出会ってしまい…っていう一昔前の大衆ビアン小説の王道みたいな感じで(ありがちなストーリーさえほとんど描かれる機会がなかった?ことを考えればビアンに焦点があてられること自体が進歩なのかもしれないけど)、特に魅力はないかな。
ラストもまあ想像はつくけど、いろいろ略されすぎてポカーン(ビアン作品にありがち?な刺すだの何だのという極端な方向に向かわないだけマシかもしれないけど、、)。流れ的に(過去に女の子と別れさせられたという打ち明け話をしていたので)ダラスに出会ったことでジャスミンも自分のセクシュアリティに嘘をつくのはもうやめると決めた、ということではないの???単にダラスの体が忘れられなくて乗り換えた人みたいになっちゃってて何だかなぁ。
性自認が女で性的指向が女なのに男性枠に入れられてしまいがちなダラスがレッテルを貼られたくない旨(それってエリカリンダー自身の思いでもある?よね?)何度か表明していたのは興味深かったけど、話が広がるでもなくあっさり流されていてそこも拍子抜け。

エリカリンダーは確かにめちゃくちゃかっこよく、彼女のPVとして観るならありかもしれないけど、通しで再鑑賞するのは苦痛かも…。

(~8.17 VOD倍速再生)
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