AZUL

君の膵臓をたべたいのAZULのレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)
5.0
この作品タイトルと言い何より邦画だから舐めてた。
タイトルも素敵だし感動できる作品だった。
こんなにもう一度観たいと思う作品にはなかなか出会ったことがない。

まずストーリーとしては誰とも関わらずに自分の聖域を守ってきた地味なクラスメイトの君とクラスの人気者でありながら膵臓の病気を患っている余命少しのさくらが心を通わせていく話。

個人的に観てきた数少ない邦画の中で1番良かったかもしれない。それぐらい素敵な作品だ。
そしてさくらの可愛さに終始やられた。

2人の関係は決して「好き」や「恋仲」などそんな単純な言葉で表してはいけない様なそんな関係。

さくら。普通そんなに死ぬとわかっていて明るく振る舞えるのか、だけどそうでもしないと恐怖に押し潰されてしまっていたのかもしれない。そして君のことを好きだったのだろう。好きになってしまえばこの関係だけでなく周りの全て君のことも壊してしまうかもしれないと思っていたのだろうか。

君。最初は好きではなかったかもしれないいや、最後まで好きに気づけなかったのかもしれない。今まで人を拒絶してきた彼だからこそ気づけなかった。でも全てを客観的に観ることができたからそんな彼にさくらは恐怖からの逃げ方を知りたかった、一緒にいて欲しかったのかもしれない。君も同じようにずっと一緒に居たかっただろう。

うまくまとめたり書くことができないけど浜辺美波さん演じるさくらの明るくて上から目線というより対等に話しかける姿とかおっちょこちょいない所とか時々見せる無理してる感じとか僕の心のストライクゾーンのど真ん中を射抜いていて何回でも見れるしありえん可愛い。ありえん好きになってしまった。
あんな彼女が欲しかった。笑顔が素敵で仕草が可愛い女の子にやられちゃうんですよね〜。

そして最初に言ってた番号の意味がようやく12年後手紙を見つけるもどかしさ。
個人的にいろいろ重なる部分が多すぎでまじで泣けた。
手紙はもっと早く見つけたかったなぁって。失ってから気づいても遅いんだよなぁって。ほんまに色々個人的に重なること多すぎて。

今を生きること。支えたい人がいることの大切さ。そんな大切な人を失ってから探してもどうしようもないことのもどかしさ。

まるで今の僕はさくらが死んでから1ヶ月間不登校になった君のようだなって思った。

2人の関係はただ好きな人って表せるような簡単なものではないのかもしれないがお互いがお互いを知りたくて真っ直ぐに向き合えなかったのかもしれない。

展開はなんとなくわかってしまったけど、それでも感動した。

浜辺美波が可愛いのかそれともさくらが可愛いのか。

そして色々な人の立場になって何度でも観られる作品だ。

とにかく人生は人と心を通わせる事で失ってから気づいても探しても遅い。そんな当たり前に改めて気づかされた作品だった。

1日の価値はみんな同じ
AZUL

AZUL