2018.05.05. @DVD
膵臓癌になって誰にも言っていない
少女が落とした1冊の共病文庫で
同じさえないクラスメイトに病気を知られ、
お互いが次第に恋心を抱いていく物語。
結末は想像とは異なる結末だった。
その結末が私にはちょっと
或る意味悪い裏切りだったかなという感じで、
前評判も凄く、期待を持って観たせいか、
ちょっと腑に落ちず…といった感想。
でも若いふたりが徐々に惹かれ合う
あの純粋でまっすぐで、だけど不器用で。
そんな恋は見ていてやっぱり
微笑ましいなって思える。
何より主人公の少女が病に侵されてるはずなのに
あまりにも無邪気で健気で可愛くて
そりゃ誰でも好きになってしまうよ
ってくらい愛らしかった。
少年も目立たなくて、さえないなんて
思われてるけど、実はこういう子が
一番魅力的でかっこよさを秘めてるんだろな
とも思える。
最後まであの歳で、あんなにも
自分よりも周りを想いやれる生き方を
できる少女と、無意識に少女の
生きる力となった少年の
キャラクターがよかっただけに、
命の儚さをより表すための
あの結末なのかもしれないけど、
あまりにもあっけなくて、
もっとストレートな物語で
よかったと思ってしまったのでこの評価。
