初めて観た時は「形式」に目が行き過ぎていたようで、二回目の方が格段に楽しめました。
この作品は、凡庸なぼくの予想を何度も裏切ります。
人が車に乗り込んだら、エンジンをかけて発車するハズ。
カーナビ(じゃ無いけど)は言う事を聞いてくれるハズ。
ユーモラスなやりとりだから、コメディかな?と油断していると深刻な物語でびっくり。
「人」と「人で無い物」との会話がモザイクのように組み上げられ、流れるような15分間。
蒼く沈んだ硬質な画面ともぴったりでした。
愛すべきN.O.A.のキャラクターに花束をあげたく成ります。
ちょっと怖くて悲しくて、そして優しい物語。
ぼくは好きです。