ヨーヨーマがさらに好きになった。序盤の、彼の背景が語られながら演奏されるバッハの無伴奏チェロだけで鳥肌が立って感極まってしまった。それくらい彼の演奏も生き様も力強い。
全体を通して音楽が本当に力強く感じられる。苦しみや安らぎ、愛、前へ進もうとする力、様々な想いが乗せられた音楽演奏をバックに世界の現状が語られる。音楽だけでも聞き応えがあって、満たされる時間だったが、そこに乗せられる想いが語られているのはとにかく贅沢。
世界の情勢が語られるが、映像が全体に明るめなのと、前向きな人々の演奏がうつされることによって、あまり重苦しい印象は受けなかった。音楽をもって現実に立ち向かう人々のパワフルな姿に勇気づけられた。
