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満月の夜のsotaのレビュー・感想・評価

満月の夜(1984年製作の映画)
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『海辺のポーリーヌ』とは対照的にドライで、ラストの朝陽が差すシーンなんかも暖かさがなくすごく寂しい。この映画もまた美術や色使い、光のニュアンスに心打たれたけど、寝室に飾られたマティスの絵がそうであったように、インテリアに紛れ込むモンドリアンの抽象画が、その持ち主の節操のない生活を、彼らの存在の不安定さをどこか表しているようにも思える。(それは好みが変われば入れ替えられるものである)
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