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羊の木のmalのレビュー・感想・評価

羊の木(2018年製作の映画)
3.0
見ていてすごい不安になる作品でした。

直接的な暴力とか恐怖描写がほとんどないのに心が落ち着かない。

だから、サスペンスというよりもむしろホラーという印象を持っています。

「人を信じたいけど、信じちゃっていいの?」

「人の過去は関係ない、今が大事ってよく聞くけど、本当にそうなの?」

正論というか、美徳的な考えを揺さぶってくるような。


印象的だったのは刃物が出るシーン。

この映画、ちょいちょい刃物が出てくるんですけど、リアリティーがあるというか、実際、目を背けたくなるような生々しさがあって、うわー嫌だなー嫌だなーってなり、血なまぐさくないのにゾワゾワ!


話としてはそれほど意外な展開はなく、だいたい予想の範囲内。

登場人物が多すぎて1人1人にあまり深みがなかったかなと思います。

6人の元受刑者が出ていましたが、3、4人でまとめても良かったんじゃないかなぁと。


『散歩する侵略者』を観た時も思ったんですけど、松田龍平さんってちょっと何考えてるかわからない、無機質な役がすごい似合いますね!

あと錦戸亮さんの、イケメンなんだけど溢れ出る平凡感が凄い良かったです!
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