Sayaka

羊の木のSayakaのレビュー・感想・評価

羊の木(2018年製作の映画)
4.0
ひとつの物事に対して、いろんな可能性を考えながら人と接する事が出来る人は素敵だし色んな経験積んできてるんだな
、と思う。

同じ罪の同じ前科者でも、そこから変わる人もいれば変わらない人もいる。
そもそも殺人だって、罪の意識があってしたものなのか、罪の意識無くしてしたものなのかも、出会った第三者にとってはわからない。
罪の意識無くして殺人を犯した人が、それをきっかけに殺人を繰り返す事だってある。その逆だって然り。


☑️ 2021/10/22 追記

羊の木って『バロメッツ』っていう、昔ヨーロッパで語り継がれていた神話の《羊の実る木》のことらしい。

【以下Wikipedia引用】
時期が来ると実をつけ、採取して割れば中から肉と血と骨を持つ子羊が収穫できるが、この羊は生きていない。実が熟して割れるまで放置しておくと、「ぅめー」と鳴く生きた羊が顔を出し、茎と繋がったまま、木の周りの草を食べて生き、近くに畑があれば食い散らかしてしまう。周囲の草がなくなると、やがて飢えて、羊は木とともに死ぬ。ある時期のバロメッツの周りには、この死んだ羊が集中して山積みになるので、それを求めて狼や人があつまって来るのだと言う。

これを知った上でもう一度鑑賞したい。
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