がろう

ムーンライトのがろうのレビュー・感想・評価

ムーンライト(2016年製作の映画)
3.7
環境・記憶・繋がりが
その人自身を決める。

この映画は
”自らの現状に悩んでいる人”

または

”身近に悩んでいる人がいる人”
に見て欲しい一本です。

主人公であるシャロンは
少年期から成人期にかけて
周りからの影響を受けながら
成長していきますが
その過程が丁寧に描かれています。

本作では
人の負の面である
いじめや差別、ドラッグなどが
シャロンの人生に
大きな影響を与えています。

その中でシャロンは
恐怖や疎外感、
寂しいといった感情を抱きますが
周りには理解し難く
苦しむ姿が描かれています。

自らの葛藤の中で
本当は抗いたいはずなのに…

気がついたら
自分が嫌っていたものに
なっている。

理解してくれる人が
いる場面では
己を保てていましたが
理解してくれた人の
環境や状況が変われば
また己の感情の行き場がなくなる。

自分の周りに
どんな人がいるかで
人生は大きく変わる。

一人っきりで抱え込んで
潰れてしまう前に
誰かを頼りにする。
(気にかけてやる。)

難しいなら環境を
丸ごと変え(てあげ)るのも
大切だと思いました。
がろう

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