一発で理解が追いつかなかったので、インプレッションだけになるけど、「優しい映画」だな、と思った。
重いつらい身の上話を「やさしさ」で包んでみたらこうなりました、みたいな映画だったな。心を閉ざした彼を、みんなクズみたいで荒っぽいけども包み込むような優しい人々が進むべき道を照らす、優しい映画。
しかしなんか展開がいきなりすぎない?いきなりプランクトンがメダカになってそしていきなりサメになるみたいな展開を淡々と描きすぎていてなにかと行間を読むのに頭を使わされた。
「ii」の頃の、汚い言葉が飛び交うあの界隈で、「彼」だけセリフがいちいちポエムみたいで素敵だったな。全体的に黒人英語のヒップホップ感のあるイントネーション気持ちいいな。
あと、出てくる食い物があまり美味そうじゃなかったな。あれみんな「味わわない」ように食ってるのかな。
とにかく、わかったような、わからないような状態だけど、もっぺん見直すのは苦じゃないし、アカデミー賞モノはいつもそんな気持ちにさせられるのなんでだろう。