ヨウ

ムーンライトのヨウのレビュー・感想・評価

ムーンライト(2016年製作の映画)
3.0
アメリカの貧困街における、
黒人社会に根付く近親者のドラック依存、同性愛、イジメ問題による主人公シャロンの孤独を描いた映画で、悲痛な孤独感 : 愛による救いが8:2(9:1?かも)くらいの割合なので、重ため…腰を据えて鑑賞するタイプの映画…。

黒人のみしか登場しない映画で、
シャロンの半生を描いている。
幼少期…リトル(あだ名)
青年期…シャロン(本名)
成人期…ブラック(あだ名)
による三部構成による作り。
シャロン自身を取り巻く映画内におけるトラブルは一見して複雑そうに見えつつも、その実とてもシンプルな構造で成り立っているように思える。変な意味でなく単純というか純粋というか原始的な仕組みで感情に訴えかけるフィルムにも思えた。
孤独や悲しみを抱えると人は、
伏せ目がちになるけど、
何かを訴える時は対象を見据えないといけない…。
愛を求めるシャロンの表情にかなり寄った画で視線がカメラに向いてる場面がとても印象的…。
シャロンの境遇に100%の理解ができずとも、僕自身にとってその悲しみに感情移入できるのは、、、
人種問わず人は皆、何かで孤独を抱えていて、その理解者(愛)を探し求めるからではないかなとか考えたりした、、、。
ジワジワ感あるので、
時間おいて寂しい夜にも一度観たい映画。
ヨウ

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