母親が精神の安定しない麻薬常習者の主人公の育った環境は劣悪。マイアミと言えば年中太陽が燦々と輝いているイメージですが、この映画ではそのタイトル通り、夜をイメージさせるような全体的に暗い印象です。
主人公の人生を幼年、少年、青年期と分け、それぞれの時期に幾人かの人生を導いてくれる人々との出会い、別れ、また主人公の葛藤をその姿にフォーカスを当てることで詩的に描きだしています。
In moonlight, black boys look blue. これはもともと原作のタイトルでもありフアンが映画中でも言う言葉だが、行間を読めば、これはつまり自分の輝ける場所を見つければ、自分は何者にだってなれるという意味か。
暗い中にも希望があり、見終わったあとに優しい気持ちになれる作品だと思います。
