ストーリーを説明しろと言ったらものの1分とかからない内容かもしれない
しかし1カット1カットが繊細だからこそ内面がじっくりと伝わる良作
ベルギーの監督ダルデンヌ兄弟のような歩く背中のショットも多用
カエターノ・ヴェローゾの音楽も意外性があった
アメリカの黒人社会をアメリカらしからぬ作品に仕上げたから新鮮に感じる
ファーストカットの長回しではフアンという人物の情深さを見せ
そのフアンに観客を惹き付け、人物を入口として主人公へと入って行く
この流れがとても自然で2人の関係性ですでに掴まれる
カットのリズム、心境を物語るカメラワーク、ライティングなどとても映画の勉強になる作品
追記、以後ネタばれ寄り注意
レビューにネガティブだったり不時着的に見えた人が案外いて驚いた
LGBTが土台だがその社会を訴える目的などの映画でない。
恋愛という意味でなく
親も含めた回帰するの愛の存在に気付けた前向きな映画