ムショで生きるために、売人として生計を立てるためには、自分を変えるしかなかった
でも、彼の本質は変わってない
気弱で繊細で心優しい
それは彼の目から表情から仕草から挙動からわかる
10代の多感な時期に友人へ与えた罪の意識は残り続ける
受けた側も与えた側も
あの頃のことを今更謝られても仕方ないし、何も解決しないかもしれない
でもあの頃の自分を知っている友人と会うことでお互いの現状を知ることで、今の自分を見つめるきっかけになるかもしれない
今は死ぬほど働いても小銭ほどの金しか稼げない
でも不安や恐れを抱いていた昔より今の方が幸せだ
それが人生だから