きらきら

昼顔のきらきらのレビュー・感想・評価

昼顔(2017年製作の映画)
3.8
2回目の視聴、久しぶりに見ようと思ってみつきと見た

みんなおかしい、狂ってる、って傍から見たら思うんだけどいかにも普通かのように行動してて狂気だった。
でも不倫してる人っておかしいいつかはバレて全てを失うと分かっていながらもするんだから人間って怖いなと。

この質感の映画好きでしかない。よく、余計なBGMとな音がなくて良いとか言ってるけどこの映画はあって正解。最後のエンドロールの導入音楽で一気に現実に引き戻されてハッとする。そこまで集中させてくれる上戸彩も斎藤工もすごすぎる。
後半1ミリも気が緩むことなく集中してみてしまう

所々の描写も最高。もちろん最後の子供たちが指輪を見つけるシーンもだけど、お財布のくだりとか、あと斎藤工の左手の薬指にある絆創膏を撫でるシーンとか、特に良い。絆創膏描写、1番好き。
最後上戸彩が線路歩くシーンとか、踏切のランプ蛍に見えてたんだろうなーと思うと鬱だった。

映画は終わりが来るけど、登場人物たちの人生も生活はこれからも進んで行く訳であって、上戸彩はこれからどうやって生きていくんだろうってすごい考える。子ども出来たから自分だけの命では無いし、斎藤工との宝物である訳だから、死ぬことは無いだろうし、何を思いながらどうやって生きていくんだろうなあって。

誰も不倫するって思って結婚する訳ではなくて、永遠を誓った人でも普通の顔して浮気不倫してて、今の自分はその気持ちが全く理解できないけれど、そういう人種が少なくないんだから自分もそうなるのかなって不安。恋愛も結婚も怖くて無理だよー、となってしまいました。する側になる恐怖も、された側になる恐怖も、同じくらいに溢れてしまう。
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