冒頭のテンションについていけなくて一度挫折した作品。
今回も冒頭のテンションにはついていけなかった。
でも観終わってみると、めちゃくちゃ良い一本!!
冒頭でだめだ…と思ってここまで評価が変わる映画って珍しい。
うわーこんな時代あった、なんなら今でも共感できる気持ちあるー!って布団ひきかぶってばたばたしたくなる。
(覚えあり)
好きな人の中身を何にも知らないくせに自分の中でアイコン化して、それを盲信的に好きになって自分が苦しくなっちゃうとこ。でもそんな自分が嫌いじゃないとこ。
人の集まりで所在ない感じ。
いけてない自分を認識してはいるものの受け入れ難くて、独自理論で防衛しちゃうところ。
自信のない自分を守るために他者を意地悪で厳しい視点で捉えて、時に攻撃しちゃうとこ。
ああー(布団の中でばたばた)
一見ネイディーンはわがままに見える。
でも嫌いな兄弟と(嫌いなことを知っている)親友がくっつくの、相当なストレスだよね。
周りを巻き込んで迷惑かけるけど、混乱の中にいて自分の気持ちを言葉にできていて、私はすごいと思った。
憧れの人と一緒にいる時に、「私って馬鹿だ」って気付けたり。
(よくぞ断れた!偉いぞ!)
テンションはめちゃくちゃだけど、程度の差はあれ誰の中にもネイディーンはいる/いたんじゃないだろうか。
それを肯定してくれる優しい作品。