TenKasS

ガールフレンドのTenKasSのレビュー・感想・評価

ガールフレンド(1978年製作の映画)
5.0
ショーイングアップ…フランシス・ハ…ゴーストワールド…みんな参照元これかぁー!?的な体験。
うまく行き始めたと思うと途端に自分が惨めに感じたり、思い返せば友人に蔑ろにされてるよう見えてきたり、社会的に置いてかれているように思えたりする感覚。何が欲しいかわからないまま気持ちだけは焦るがいまの現実と向き合うのも怖いので「とりあえず一人になりたい…」といって自分も友人を蔑ろにしてしまう。ちょっと無理して自信持とうとして「あなたがいなくても平気な私のことが私は好き」とか勢い余って言っちゃう。色々ぐちゃぐちゃな時の、なんだかんだ逡巡しながら前に進んでいくこの感じが90分の映画になっている。70年代からこの感覚は別に男女変わらず変わらないんだなと思った。エリックがアンの旦那さんに会いたがらないところをサラッと入れているのもいい。
上手くいってるように見えたり、進むべき道が見えてそうな人も友達のことが実は羨ましいと分かる口論のシーンがあって、これの男性版はオールドジョイだなぁという気もしている。
TenKasS

TenKasS