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おとなの恋の測り方のYのレビュー・感想・評価

おとなの恋の測り方(2016年製作の映画)
3.8
見た目に囚われず愛することの大切さを描いているのかなーとぼんやり思いつつ見始めると、現れたのは、顔はイケメンのハイスペック低身長…ちょっと強引で、どこかの社長を思わせる自信家っぷりで、社会的に成功していて、新しい世界を教えてくれて…そりゃ惹かれるわ。こんなリッチなら…なんだ結局お金かーとちょっと冷めつつ、まぁ現実逃避にはちょうどいいか。夢見よ〜と思いきや。人間の本質的なところをトスッと突いてきたり、思いがけなく泣けてきたり。

『障害者は君の心の中にいる』
『体は大きいけど心が小さい』
『小さな頃から植えつけられた先入観』
『理想の恋人像が消えない』
『“みんなと一緒”がいいと思ってしまう』

どれも身につまされる台詞でした。
誰にも何かしら理想はあって、現実とのギャップに悩むこともある。自分で植えつけた先入観に苦しむこともある。『こうじゃなきゃダメ』と思い込んで、勝手にしんどい方へ追い込まれてみたり。

『周りが何を言おうが私は気にしない』と敢えて言うことは逆に失礼にならないのか、とか考えだしてしまい、伝え方とか、とても難しいよなぁと思いました。
あとやっぱり勇気は大事。

ところでアレクサンドル役のジャン・デュジャルダンさんは実際は182cmなんですってね。技術って凄い。
それと原題『Un homme à la hauteur』の意味を調べましたら「身の丈に合った人」「腕利き・ひとかどの人物」「身長の高さ」「人間としての質の高さ」など色々出てきました。邦題の方がラブコメらしいロマンチックさが出てて可愛らしい感じがするので、ありきたりだけど好きだな〜
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