年末に一度観たんだけど、冒頭何分か見逃してて、その状態でレビューをするのは如何なものかなと思いつつ。。。
でも気軽にサッと観てしまうのはなんだかなぁと思って。ようやく再鑑賞。
一部、ネタバレ含みます
この作品は感想を纏めて文章にするのが難しい。なので長いです。
ドキュメンタリーだなぁリアルだなぁ。最近のドキュメンタリーって何かしら隠すものごとがあったり、最終的に作る手側の都合の良い編集ばかりでドキュメンタリーというには何か違う気がしていたんだけど、
これは本当にそのものをそのまま伝えてる。
65年連れ添った夫婦、お互いがとにかく優しい。
2人の会話の発せられる一言一言に気持ちがあって、優しさがある。
修一さんは素敵な建築デザイナーさん（あえてシンプルに伝えておきます）。
兎に角なんでも自分でできる事はやるって人で、孫がシル◯ニアファミリーの家が欲しいと言えば、プラスチックはだめだと、でも孫の要望はしっかり聞いてそれはそれは素敵な木のお家を作ってくれる。勿論食べ物に関しても日常生活の色々な作業にしてもなんでも、自分達で。
戦争も経験して、目まぐるしく発展していく街に対して、自然は残そうよ、無いなら作ろうよと。
そんな修一さんの側で、程良く、本当に程良く世の中の便利なものに力も借りつつ、修一さんと日々過ごしているおばあちゃん。おばあちゃんってなんでもできるよね。何でも作ってくれるよね。
本当おばあちゃんに会いたくなる。
今の時代って常に何にでも急いでいて、急がされて、その上人より優れていなくてはいけないとか、いかに効率よく生きて、人より充たされていないといけないとか、
自然とそんな風に生きてしまいがちなんだけど、そうではないんだって事をこの2人に教えて貰いました
この中で紹介される雑木林、自家栽培の果物、野菜、日用品、どれもとても綺麗で美味しそうで、温かみがあって、人間って本来こうあるべきなんだよなって思った。
この2人の日常は今の私にはあまりにも理想的な生活だし、本当に憧れるんだけど、じゃあ実際出来るのか？やるのか？って考えるとそれこそコツコツゆっくりと始めるしかないし、相当な勇気と覚悟と時間が必要なんだと再認識させられる。
このご夫婦も出会って結婚して日々2人で暮らしてきた65年の中で作り上げてきたものだから、それを直ぐに自分も！なんてね。 自分が情けなくなってしまうねぇ
自分がすぐに実行に移せるかは置いておいて…
本当に小さな事からコツコツ、ゆっくりと、時間をかける事の大切さを分かりやすく教えてくれる時間でした。
