犬まろ

太陽の塔の犬まろのレビュー・感想・評価

太陽の塔(2018年製作の映画)
4.2
太陽の塔という、わけがわからないけどずっと人を惹きつけ続けているものをいろいろな人がいろいろな角度から語っています。

その話全てが興味深く面白いです。

アート、建築、民俗学、宗教いろいろ話が展開されて僕の脳では処理しきれない部分もあったので、また改めて観たいし、岡本太郎という人をもっと知りたいと思いました。

この映画は年齢や経験、今の自分の環境によって全然感じ方が変わると思います。
自分が20歳の時ならたぶん寝たでしょう^ ^

日本は戦後右肩上がりの経済成長のため、日本人として新たなアイデンティティを育てていく機会を失ってしまった。
経済成長が止まり3.11が起こって現実が見えてしまっても、それを受け入れられず無かったことにしようとしている…

その象徴のように渋谷駅連絡通路にある「明日の神話」を誰も気にせず通過する姿が描かれていました。

自分も以前会社が渋谷だったのでたまに通っていました。
岡本太郎の作品と知ってはいましたが、どんな想いで描かれたものか、そこまで深く考えたことは無かったです。

これまでモヤモヤしていたことがクリアになったり、また新たな興味関心を持つことができた作品でした。
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