太陽の塔の作品情報・感想・評価

「太陽の塔」に投稿された感想・評価

mitakosama

mitakosamaの感想・評価

3.1
スカパーにて。太陽の塔と岡本太郎に焦点を当てたドキュメンタリー。
制作に対する意図や意義が語られるのだが、当事者が殆どおらず、主に学術研究者による意見で構成される。

それ故に極めて客観的な視点で語られるが、一方で「お前誰だ?」「お前が語るか?」という論客がいるのも確か。

宗教学者の中沢新一のアプローチは面白かったけどね。糸井重里やTVプロデューサーの土屋ナンチャラとかまで語る。お前関係ないだろ。
むしろ夫人の意見をもっと聞きたかったよ。

全部で9章での構成だが、一番感心したのが粘菌学者の南方熊楠との比較の章。
太陽の塔内部の微生物から人への進化のオブジェと、熊楠の思考との共通点を指摘してる。ナルホドな。

また、太陽の塔の観覧コースが最終的に“市井の人間に辿り着く”ことの意義も指摘してる。当時の科学技術の頂点を表す万博の意図と真逆のアプローチだという説。
最終的には人間の個に帰依するという思想。これが太郎のもっとも先進的な発想だというのだ。

反原発の政治的主張が強く、そこが客観的でないなとは思うが、太郎の思想の自由さはとても共感できる。
ss

ssの感想・評価

4.0
『太陽の塔』とは何者なのか。そこには様々なメッセージが込められているということをこの映画は明らかにする。
私たちは自然を支配することなんてできない、その考えに立ち帰る必要があると感じた。『太陽の塔』には「原子力」というテーマがこめられてる。3・11を経た私たちにとって太郎は決して過去の人ではない。むしろ今こそ太郎の思想に、あるいは『太陽の塔』に学ばなければいけないのでは。
芸術家の岡本太郎の代表作「太陽の塔」に迫るドキュメンタリー映画。

○岡本太郎は創作する人として、どれだけ自己について深く考え、向き合ってきたかと云う事が分かるドキュメンタリーだと思いました。個人のレベルではなくて、日本人の最初のルーツを深く考えて、近代と現代の状況まで分析した上で創作している。よく、物作りや創作の際は「自分の本質に向き合うことが大事」と云われるけど、その到達点の1つを見た気がしました。

○太陽の塔内部にある「生命の樹」が印象に残りました。
北欧神話やキリスト教、エジプトやメソポタミアで巨大樹や生命の樹に関する神話があり、生命の樹自体が特別なものとして扱われています。しかし、岡本太郎は神聖で特別なものとしてではなく、生物の進化過程を図化した系統樹をモチーフに生命の樹を作っています。様々な宗教で描かれる特別な神々や神聖視される対象ではなく、地球で生きてきた全ての生命の歩み、名もなき生き物の歴史、地球の記憶として表現しているのだと思ったよ。

○例えが映画になるけど「猿の惑星」みたいに、地球が滅亡したらさ。滅んだ地球で自由の女神像を見たとしても、自由の女神像を知っている人にしか、これが何か、ここがどこか理解できないよね。だけど、太陽の塔の内部には、地球で生きてきた生命の歩みを表した生命の樹がある。これは誰が見ても、(地球人じゃなくても)地球の歴史が分かるなあと思った。だから、滅亡に耐えられる様に、絶対解体できないように大きく建築したんじゃないかね…

2019/9月
ずん

ずんの感想・評価

3.7
知られざる太陽の塔のエピソード
岡本太郎が生み出した巨大な産物は当時は理解が追いつかず扱いに困っていたらしい
今もそこにあることが奇跡なんだと感動しました
内部見に行きたい!
難しいことはよくわからないし、わたしには知識がまったくないので、岡本太郎の考えてること、これっぽっちも理解できていないんだろうけど、
岡本太郎の言葉は、わたしの心に向かって、一直線に向かってくる。お前は生きているのか?と問われているような。
はっとして、どきーっとする。指をさされているような気持ちになる。
太陽の塔を見ると、心の中で、身体の中で、何かがうおおおって、静かに燃えているような、そんな気持ちになる。
全細胞が開く感じ。コーフンして、太陽の塔に抱きつきたくなる。
とてもこんな言葉じゃ片付けちゃいけないんだろうけど
やっぱ岡本太郎すごいなっておもった。
メモ

一つのことに対する見方、考えたか、捉え方、魅力、どう繋がっているのか、数珠つなぎのように凝縮されている。
nejick

nejickの感想・評価

4.0
万博、想像、太郎、起源、支配、神話、共鳴、曼荼羅、贈与と、1章から9章の中で膨大な証言が語られていく。
Kaori

Kaoriの感想・評価

3.8
太陽の塔の建設話かと思いきや
万博の裏の意味や
岡本太郎氏の多方面の考えなど。

身構えなかっただけに
範囲広すぎてまとまらない。
あたまいっぱい。おなかいっぱい。

でも観るんじゃなかったって気には
一切ならなかった。

3.11を間近にという時期的が
よりよく感じさせた。
左翼思想家の出演が多く、編集にプロパガンダを感じない訳ではないが太郎を語るとなると避けて通れないよなあ、というところ。太陽の塔をどう建設していったかという映画だと思って見た人からは話のすり替えだと不評を買ってるようだが、そんなこたあないよ。
nori8

nori8の感想・評価

4.3
岡本太郎を全然分かってなかったことを知った映画。改めて太陽の塔に行きたい。
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