ひでP

八重子のハミングのひでPのレビュー・感想・評価

八重子のハミング(2016年製作の映画)
4.0
2024年04月08日BS260BS松竹東急 よる8銀座シネマ。

実にいい映画である。監督自ら資金集めやロケの手配、エキストラ手配など地元の人と協力して作られた映画で、そんな苦労とエキストラの人々の喜びが滲み出ている映画。

大手映画会社や制作会社の出資なく地元の出資者で作られたローカル的映画。8年かかって製作。
封切りはたったの8館だったが、徐々にヒットしその後全国で上映された。

舞台は山口県萩市、周南市(徳山)、下関市。
監督、『半落ち』の佐々部清監督。
監督の出身地が下関市。
ガンと闘いながら若年性アルツハイマー病の妻を介護した陽信孝(みなみのぶたか)の原作が基に。
4度のガン手術に耐えた夫と、記憶を失っていく妻と過ごした約12年をつづる。
原作者の出身地は萩市。
主演、升毅。
妻役、高橋洋子。


山口県で開かれた講演会で、白髪の石崎誠吾(升毅)は、およそ12年にわたる最愛の妻八重子(高橋洋子)の介護体験を語る。
最初はいろいろなことを忘れていく彼女に戸惑いつらい思いもしたが、妻がゆっくりと時間をかけて別れを言おうとしているのだと悟る。
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