福みみ

闇の子供たちの福みみのレビュー・感想・評価

闇の子供たち(2008年製作の映画)
2.6
フィクションという形をとりながら、実際、タイに限らず世界のどこかで起こっているであろう小児性愛者による買春や臓器売買を暴く挑戦的な映画であるとは思うが、出演者達の演技力のせいかなどこか軽くて映画としての出来はうーん…。

半年以内に移植しなければ助からない子を持つ日本人親子がタイに行って臓器移植を受けるのだが、提供者は事故や脳死判定を受けた子供のものではない。
その事実を知りながら、果たして本当に親として移植を希望するものなのだろうか?
移植を中止するよう説得する宮崎あおいに対して「じゃあ、あの子に死ねと言うのですか?」と母親は反論するが、じゃあ提供者の命は?と思ってしまい全く感情移入できない。同じ子を持つ親なら絶対に躊躇するはずだが、そういう立場になってみないと分からないものなのか?悩む

保護されるべき子供の命や幸せは周りの大人次第であり、金や悦楽のために子供達を利用する大人達は消えてほしいと心から願った。
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