2023-20
子育てに疲れ切っているマーロは、3人目の出産後に限界を感じ、ナイトシッターのタリーを雇う。彼女は夜にやってきては日が昇る前に消える。自分のことをあまり話さない彼女の正体とは？
コメディとなってるけど間違いなくコメディではないね。ヒューマンドラマだと思う。サスペンス要素もあるけどジャンルをサスペンスにしたらネタバレになる。
以外ネタバレ
仕事、家事、育児の三刀流は負担が大きい。壮絶な毎日を送っていれば当然疲弊する。そこでマーロはナイトシッターを雇う。一晩中ミアの面倒を見てくれるし、帰る前に掃除をしたりカップケーキを作ったりしてくれる優秀なシッター。
しかし、中盤あたりからタリーに違和感を覚え始める。ウェイトレスの制服を着て寝室に行く時点で「あれ？」。ミアを置いて2人で遊び始めて「あれ？」。その違和感の正体、もといタリーの正体が明かされる。ブルックリンでの事故でサスペンスだったのか？と思った。サスペンスではなかった(笑)
タリーはマーロが作り出した架空のシッターで、過去の自分でもある。この場合イマジナリーフレンドとも言えるかもしれない。扱いの難しい息子、安定しない毎日、ワンオペ育児……。周りがキラキラして見えて自分が嫌になる。そんな現実から逃れるためにマーロは無意識的に過去の自分をタリーとして作り出した。
結果的に元気を取り戻せたみたいで良かった。
シャーリーズ・セロンは18kg増量したらしい。いつも締まってるイメージだから見慣れない姿だった。疲れ切った育児中の女性という役柄に合った体型で、とてもリアルに仕上がっていた。体型に限らず育児の描写がリアル感あった。大抵の子供はパパよりママが好きだと思うけど、あそこまでお世話してもらってずっと一緒にいたら当然ママ好きになるよねって話。
