のん818

オリエント急行殺人事件ののん818のレビュー・感想・評価

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)
3.9
オリエント急行殺人事件、すごく画が綺麗だった。
どのシーンを切り取っても絵画のように美しくて。
だからこそ、みんな哀しくて。

ってこんなお話だったっけ?
原作は遠い昔に読んだけど、犯人は分かってるけど動機がどうだったかとかまったく覚えてない…。
ので、楽しめました。
いや、犯人が分かってても面白いよねこれは。

全員容疑者な乗客が、どいつもこいつも胡散臭いったらありゃしない。

列車の旅が、客車とかダイニングカーとか、そうそうこんな感じ!
と思いながら観てました。

こんな豪華列車じゃなかったけど、劇中の台詞のひとつ、「見知らぬ他人同士が同じ空間に数日間閉じ込められて降りたら二度と会わない」ってほんとその通りな、不思議な時間を共有するのが、列車の旅。

なんといってもケネス・ブラナー。
桟橋から船を見つめてたり、軍服姿の人たちに囲まれてたり(ケネス・ブラナーは軍服ではない)、カレーとかドーバーとか聞こえてきたり。
そしてあの、縁を赤く染めて涙を溜めてる青い瞳!

これから観る人には、ぜひ吹替をお勧めしたい。
字幕で観たんだけれど、言葉の情報量が多いのと、あの美しい画が文字で隠れてしまうのはもったいなかった!
(あぁ英語が分かれば…!)
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