東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門でグランプリ取ったりと、当時何かと話題になっていた映画。
上映機会が限らている映画を今回の特集で漸く観賞。
一言で言うと衝撃作。
噂通りのけっこうやばい映画だった。
脳みそぐちゃぐちゃにかき回されて自分の中ではまだ全然整理がつかないけどトラウマになるレベルで間違いなく凄い作品。
コメディー、ホラー、サスペンス、スリラー、シュールレアリズム、実験…もうなんか普通の映画なら成立しないような要素を全部ブチ込んだ感じ。その勇気なのか狂気なのか、この映画を作った人たちのストイック過ぎる意気込みは恐ろしいレベル。で、私にとっては取りあえず完全に未体験ゾーンの映画。しかも実際の事件をモチーフにしてるらしいし現実社会に内容がモロに突っ込んでるっていうのがまたまた怖い。
内容も内容だし、演出も挑発的だし賛否両論は当然ある作品なんだろうけど、笑えるところはやはり笑えるし私は楽しめた。
主人公が最初から最後まで一言も喋らないっていうのも既に異様だけど、車の中の渡辺監督の長回しトークは誰がみたって面白すぎでしょ。
実際ああいう人いたら殴りたくなるけど、ああいう人ってどこにでもいるし実際私の職場にもいるから本当声出して笑いたかった。
私も知らないうちに人に迷惑かけてないかとか、ウザがられてないかとか、傷つけてないかだとか気をつけるようにしようと思った。でも、まあ、それって現実にはとても難しいことだと思うけど。
ん～、まあ万人にお勧めできるような作品ではないけど変わった映画が好きだったりチャレンジ精神がある人には一回はみてほしい映画だなあ。
私は個人的には機会があったらもう一回観たい映画。
海外には受けるタイプの映画だと思う。
あ、大田原愚豚舎旗揚げ10周年おめでとうございます。
特集期間中また映画見に行きます。
