キヨ

THE BATMAN-ザ・バットマンーのキヨのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

バットマンというより、ブルース・ウェインの成長譚かつ、ノブレスオブリージュとは何かって話だった。派手に戦う!!!!とかよりも自分と向き合うみたいな話な気がした。
ロバート・パティンソンのブルース・ウェインが、繊細なティーンエイジャーにしか見えなくて、すごかった。

市長の殺人から始まった、リドリーによる連続殺人事件。市長、警察官、検事長と、役人ばかりが標的にされていく。現場には、バットマンに宛てられた置き手紙。なぜ街の重要人ばかりが殺されるのか、何が狙いなのか、なぜ自分にメッセージを残すのか。ブルースはリドリーが自分宛に残すメッセージを手がかりに事件解決に奔走する。
最終的にブルースは、この連続殺人事件の一端が、自分の父、トーマウェインにあることを突き止め、一点の曇りもなく善人だと信じていた父の一つの過ちを知るのであった。

バットマンことブルースは、ずっと父の死に囚われ、父が守ろうとしていた、「善意」というウェイン家の遺産を放棄していたことに気がつくというのが良い。
家のことなんてどうでもよくて、全てに投げやりになっていた自身の生き方が多くの「リドリー」を産んでいるという事実と向き合い、復讐をやめ、民を導く光になろうとするのだけれども、そこに至るまでが、凄く好き。リドリーの謎を解き、少しずついろんなことを知り、自身の生き方や、父の残したものを考えて成長し、内に篭るだけの繊細で幼いだけの自分から、ウェイン家の人間へと成長していくのが良かった。

爆笑ポイントがいくつかあったけど、ハイウェイでのペンギンとのカーチェイスで、ワイルドスピードがはじまって肩を揺らすほどの大爆笑してしまった。なんかすごくツボった。
あと、このバットマンめちゃくちゃよく倒れるな。気絶するか????みたいなシーンが結構あったうえに、まじで一回気絶してマスク取られかけるからヒヤヒヤしてしまった。

ペンギンがコリンファレルだと全くわからなくて、クレジットみて驚いた。


よかったことを話そうとすると、ただの説明になってしまってもどかしいけど、個人的に凄く大好きな話だったことだけは確か…………………………………………
モールスが大好きなので、信じて見に来てよかった…………最高………………………………
キヨ

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