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THE BATMAN-ザ・バットマンーのnocchiのレビュー・感想・評価

3.9
新バットマン。
バットマンというか、バットマンというキーワードで作るハードボイルドサスペンスを描きたかったんだなあと。

予約してから(TOHOの予告込みで)3時間あると知り「おおお」と思ったけれど、そこまで冗長感もなく観られた!
トムホ版スパイダーマンと同じで「ブルース・ウェインがバットマンで、両親亡くして闇堕ちするのは、みなさんご存じのやつなのでカットするね」という導入。

ブルース・ウェインにロバート・パティンソン。バットマンとしての登場時に随分ガタイが良いなぁ…うーん、この人、身体つき的に、クリスチャン・ベールとかベン・アフレックほどのムキムキにはならないのでは?と思ってたら、やっぱり素の時はちょっとシュッとしてますね。まあジャスティス・リーグ前提だとああなるわな…今回は人間らしかったw

キャットウーマンはハル・ベリーの印象をひきつがせたのかなあ、キュートなショートカットガールのゾーイ・クラヴィッツ。この人、レニー・クラヴィッツの娘さんなのか。
アルフレッドは…マイケル・ケインが好きすぎて…w

ガジェット使いきれていないのかなあと思いきや、バットモービルもしっかりでてきてカッコよかった。

キスシーンがあるのは珍しいような。
復讐者と名乗っていた自分が復讐されることで目が覚め、希望を捨てず、自分を求めてくれる場所に留まり恩返しをしていこうと心を入れ替える、のが、これまでとの違いか。
階級、所得層、人望といった差分による人間の言動の発露の違い。
この水と油のように交わらない層が邂逅するたった一つの方法が復讐、攻撃であるというのは今までのスーパーヒーロー活劇と同じなのだけど(今回のヴィラン、リドラーも、だから「無視される」のが一番辛い」)、お前も俺と同じだと叫び続けるヴィラン(『JOKER』)に、されたことを連鎖してもダメだ(『The Batman』)という回答作品になっているようにも見えた、けど、どうなんかなあ。
まあバットマンはたくさん作品があるし、この手のメッセージは昔からよくあるからなあ。

今回の一番の衝撃はやはりコリン・ファレル…!
(エンドロール見ていて「!?」ってなった、劇中で気づかなかったw)
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