BT248

THE BATMAN-ザ・バットマンーのBT248のレビュー・感想・評価

3.4
暗い!望遠多用!尺が長ぇ!間が長ぇ!完全に映画館用じゃないか!素晴らしい!!

で始まった冒頭でしたが、その好印象も徐々に失速

10秒も待てない世代が生まれてくる時代に逆行し映画の美を追求する姿勢は個人的にかなり好印象でしたが、さすがにずっと望遠、ずっと尺長い、がこうも続くと物語の途中で映画の残り時間を意識してしまいます

カット尺の長さを場面の緊張感度合いに合わせてシーケンス単位でグラデーション的に変化させたり、構図の移り変わりを多用すれば画に時間的な抑揚がついてより惹きつけられる映像にできたのではないかと思います

あとキャラが気づいたりする時の目線ショットのような意識誘導するカットもちょっと長くて瞬間的にテンポの悪さを感じてしまう…

例で言うと
撃たれながらぶらさがーりして追い込まれたバットマン見て、キャットウーマンが上に向かう梯子を見つけて〜のところとかですが、梯子そんな見せる?一瞬映ればわかるから大丈夫よ?てか早く助けに行かなきゃじゃない?いやもはや梯子見つけた!のカット要らなくない?後でいきなり上の階にキャットウーマン出てきても「あの身体能力だからどうにかして昇ってきたんだな」ってなるからそんなに説明しなくていいよ?それより場面の緊張感重視してくださいな?
といった感じのところがチラホラ

同様のちょびっと贅肉な部分がセリフや演技にもわずかですが感じられました(あくまで個人的に)

以上の点は細かいのでさしてそこまで映画自体の評価には影響しませんでしたが、大きく影響したのが一つ

-バットマン最後まで間に合わない問題-

リドラーに踊らされるのはわかりますが、最後の被害には間に合おうよ?鈍臭いのも欠点があるのもすごくいいし充分伝わったけど、それを克服してくれないとずっと鈍臭いままじゃない?せめて最後くらいは、もう間に合わない!助けてぇ〜!ってところでデーン♪デーン♪と華麗に雑魚どもを蹴散らしてみんなを救っておくれよ…
何も克服しないんじゃ物語に終わりがないじゃないか…
ほんとに金持ちコスプレ野郎で終わっちまうぞ…

そういうのは飽きたから新しいスタイルで俺はやるよっていう監督からのアピールですかね?それとも主人公の完成をそのまま続編に引き継ぐ?
ん〜いずれにしろ1つ映画を見たと言うにはスッキリしない印象ですね
(ていうかリドラーは最後にあんなことして結局権力側じゃなくて大衆を敵に回してるが何がしたかったんだ?バットマンを追い込みたいがためにやったのなら彼は阻止できてないから成功してるぞ?泣くなよ)

コスチュームやビークル、色調、暗さはとっても好きです
何よりバイクが垂れ耳のカフェレーサースタイル!!監督とはなんだかんだ気が合いそうです…
ビジュアルやサウンドによるパッケージはかなり好きです
特に冒頭の登場シーンは脳汁ドバドバドバイビーーームって感じでした

次があれば期待!
BT248

BT248