鑑賞中はそれなりに引き込まれ退屈しなかったが、終わってみると「暗くて長かった」という印象。
これまでのバットマンシリーズへの知識はなくてもいいが、大前提として『復讐モノ』に興味がある人でなければとても楽しめないのではないか。
私は復讐モノも暴力も廃退もバットマンも好きなのだが、この映画をみて「最高！また見たい！」という人とは趣味が合わないと思う。
今作のブルース像も画面の色合いもラストの構図(灯りを持ったバットマンが市民を導くような)も好きなぶん、評価したいのだが手放しでオススメできない。
いい意味でシンプルな結論なので、キャットガールかリドラーかどっちかに話をしっかり寄せて二時間にまとめた方がよかった気がする。
尺がありすぎることで、半端な濃さの話になってしまったような(が、まったく同じだけ人物を描くにはこれでもギリギリなのはわかる)
今作のブルース像は結構好きなので続編に期待。
