Ryan

THE BATMAN-ザ・バットマンーのRyanのレビュー・感想・評価

4.0
これがバットマン
marvelを意識した作品作りからの脱却
DCの強みを前面に押し出した力作

ストーリー
ゴッサムに蔓延る犯罪
バットマンが街を守り始めて2年、ある日事件が起きる。それは最悪の敵リドラーからの挑戦であった

主演 ロバートパティンソン


まず、最高。
トーンを暗くして完全に大人に全振りしたバットマン。ここまで大人だけに意識したバットマンは初めてじゃないかな?
昨今のDCはmarvelに追付いしようと路線を迷走していたがやっと定まった感じ。

この作品の素晴らしい点は人間vs人間という構図。
バットマンは神でもヒーローでもない。
言わば自警団。自警団なんて警察から見て過激と判断すると犯罪集団だし、その線引きが絶妙。だから人間もバットマンに疑いの目を向けている。バットマンが主人公なのに人間の目線から作品を観れる。バットマンの孤独感や悲壮感、全てを知っていながらも恐怖の対象なのに変わりはない。
そして、最高のリドラーやペンギンの登場。やっとDCの本気が帰ってきた。
ポールダノのリドラーは最高でしたね。
まだ、あどけない完成していない悪を引っ張った印象。ジョーカー不在のバットマンでよくここまでインパクトを残せた。そして見る影もないコリンファレルのペンギン。
クールでナイスガイがクソを連発する感じ、嫌いじゃない。
他にもタトゥーロやサーキスなどかなり豪華なメンツに囲まれていながらロバートパティンソンの友達いない感、パティンソンで正解。
今までのバットマンの中でも暗くやはり演技がうますぎる。

大きなスクリーンで見たかった
シネスコ的にIMAXが良いのだと思う

アヴェマリアの使い方もうまい
最近みた邦画でアヴェマリア連発していてダサいなと思ったがバットマンではオリジナルのアヴェマリアとアヴェマリアをダークにしてわかるかわからないかに編曲した曲が流れる。
アヴェマリアはラテン語で「こんにちはマリア」などの意味があり神のいない世界でこの曲が流れた瞬間物語が動き出す。
そんな演出に度肝を抜かれた

続編が早くも楽しみだし
ポイズンアイビーなどの登場、ジョーカーなどの再来を期待している。
めちゃくちゃ面白かった
Ryan

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