あるてーきゅう至上主義者

サラエヴォの銃声のあるてーきゅう至上主義者のレビュー・感想・評価

サラエヴォの銃声(2016年製作の映画)
2.9
いいとか悪いとかではなく、20世紀のユーゴスラビア諸国の現代史をどれだけ理解しているかが問われる。冒頭から、ユーゴ紛争に関する固有名詞が機関銃のように飛び出してくるので…。

ただ、20世紀の始まりともなったフェルディナンド皇太子暗殺事件と、この映画の最後の銃撃を重ね合わせた作劇は見事だった。この銃撃も、かつての暗殺事件と同じく、いくつもの偶然が重なったものだから。

この後どうなるかは観客の想像に任せられるが、果たして21世紀のサラエボ事件となったのだろうか?