なおぶみ

なっちゃんはまだ新宿のなおぶみのレビュー・感想・評価

なっちゃんはまだ新宿(2016年製作の映画)
4.0
去年から名前は知っていて、ずっと見たかった映画。劇場で見たかったと思ったけど、よかった。三回泣いた。

あきちゃんは彼氏の元カノを妄想して執着するんだけど、男はたぶん、元カレのことも今カレのことも、そこまで想像して執着するってことはないかもしれない。
自分よりも上手にその人を愛していたんじゃないかって胸に疼きを覚えるくらいで。
よくわからん「女の子」って存在に向き合ったという、戦友意識は持つかもしれないね。

ただ自分がもし女の子だったらって考えると、元カノには素敵でいてほしいな。彼氏とぜんぜん関係ないとこで輝いていてほしい。
元カノがダサかったら今カレもダサく見えるもんね。
逆に別れた彼氏がダサくなってたらそれもやめてよってなるし。

泣いたシーンは、
前半終わり間際の、「メールで一言簡単な別れだと思ってたら、とても丁寧な言葉でお別れしてて、ごめんね」ってところと、

後半、バスの中での二人の会話。あきちゃんの思い出話にたいして、なっちゃんが「言ってないよ」って答えるのがすごく切なくて。
ずっと忘れてて、でも大事な友達で、会いたかったんだなぁって。
会えても、その人は違うんだけど、でも思いを伝えずにはいられないっていうのが切ない。

あとは橋の上での、あきちゃんがなっちゃんにちゃんとしてよと叫んで、なっちゃんが「ごめんね」って答えるところが、ほんとに優しすぎて泣ける。

ラストのワンカットおんぶは鉄板シーン。
ライブシーンは若干退屈だったかな。

印象に残ったのはあきちゃんが彼氏に「ほかの人にも同じことしたの?」って聞く場面。
なっちゃんのことも含めて聞いてるんだろうけど、実際にそれを言ってる女の人見たことがあって、男はたぶんやってんじゃないかな、じゃないとワンナイトラブは成立しないでしょ。
ていうかほかの女と同じ方法で口説かれるとかもあるだろうし。同じ手口で口説くとか勘弁してくれ、男子工夫しろよ。
うわ、それ考えるとすげぇやだ。オーダメイドラブをくれ。

菅本裕子は妄想シーンのふわふわした感じがすごい可愛い。
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