このレビューはネタバレを含みます
観た人全員が思うであろう事。
“なっちゃん(ゆうこす)可愛すぎるよ!!!!”
あんな可愛すぎる高校生いるの?私も高校生に戻って、可愛いだけで生きてみたい。
この気持ちは、「おんなのこきらい」を観終わった時みたい。
あ、この映画好きだ。って、開始3分で思った。
冒頭から何度も聴こえるナレーション声がとても心地良くて落ち着く。声は、秋乃のバンド仲間として出演する、POLTAの愛ちゃん。
途中、画面が暗くなってタイトルが大きく映し出される。あれ?もう終わり?と思ったら、始まって45分という、中盤も良いところ。そういえば、初めてタイトルが映ったのがそこだった。
前半は高校生で、花火にバンドに青春!って感じだけど、後半は大人になり、就職や同棲、親への挨拶などよりリアルな日常が描かれ、結構重い。
「なっちゃん、消費されないで。誰かのものになったりしないで。寂しい思いしないで。」
大人になった秋乃のセリフが、なんだか寂しくて、愛しくて、ぐっときた。
好きになったり憧れたり、嫉妬したり、でもやっぱり寂しくなったり、女なら共感できるむず痒さがたくさんある映画だった。