朝子

ゲット・アウトの朝子のレビュー・感想・評価

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
4.0
主役の黒人がボビー・オロゴンに見える。
私とこの作品にとって、
これが致命的な欠点だ。
私だって、ジェイミー・フォックスと
ボビーの区別はつく。
また、主役とその親友は勿論だ。
だが、本編冒頭の黒人と主役のボビー似は
瞬時に区別がつかない。
よって謎解きで、おー!という感動が弱まる。
管理人の黒人も同様。あーっ!!が、
んーそうだな、うん。になる。残念。

とはいえ、黒人監督だからこその皮肉や
社会派な切り口は小気味よい。
映像や音でしっかり説明し、
なおかつわかりやすい。
でも、予想のつく弱さもある。
また、軽々と一線越えるのはどうかな。

とはいえ!サクサク面白いし、
ダレずにラストになだれ込む。
あー!そういう事か!的な喜びもあるし。

題名のGET OUT
この作品の中でもダブルミーニングだし、
昨今の伝え聞くアメリカの状況にも通ずるのではないか。グッジョブ!


追記)
後日、いろいろと補完。
細部の丁寧さに悶絶。
また、「鹿」の意味や、そのはねたシーンのミスリードには、本当に申し訳ないと思うと同時に、やられた!と感心しました。
朝子

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