ゴトー

ゲット・アウトのゴトーのレビュー・感想・評価

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
3.0
人種差別スリラー……胸糞で終わったらどうしようと思ってたけど、大丈夫でした!ちゃんとスカッとするカタルシスがある終わり方!!あー良かった!!!

人種差別スリラーとはいっても、ストーリー上はいわゆる一般的な「差別」とは少し違っていました。劣っていると見下したり罵ったりするわけじゃなく、むしろ褒め称えてる。
でもやっぱり人種の特徴を差別視したり、自分たちと違うものとして話をするのも、そういう見方をされるのも、本当に不快で苦しいものですよね。差別の根本は誰かを「自分たちと違うモノ」として扱うことなんだと考えたりしました。

ホラーやスリラー映画の魅力は事が起こる前の不穏な空気だと思うのですが、この映画の序盤から中盤、まさに「何かがおかしい」加減は凄く良かったです。
彼女の家族や使用人の「おかしい陣」の演技や観せ方がとてもイイ。

話の展開的にはM・ナイト・シャマランっぽさを感じました。
特に近いのはやっぱり田舎を訪ねる『ヴィジット』。
ある過去のトラウマを抱えた主人公が何とも奇妙な事件に巻き込まれるのをきっかけに、それと向き合い乗り越えるという感じ。
まあまた新たなトラウマ抱えちゃう気もするけど、スカッと終わるのは間違いないです。
主人公クリスの親友ロッドが完璧なコメディリリーフで、癒しで良かったです。
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