梅小路梅子

13th 憲法修正第13条の梅小路梅子のレビュー・感想・評価

13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)
5.0
Black Lives Matter

自分の中の“差別”という言葉の概念を越えていた
アメリカにおける黒人差別は、その形を巧妙に変え、現代も奴隷時代と変わらぬ惨劇を引き起こしている
権力者と白人が甘い汁を吸い優位性を守りたいがために、黒人を犠牲にし抑圧し、口を閉ざしてきた
何度も声を上げ戦ってきたけれど、その度に虐殺され破壊され、その繰り返し
遅すぎるけど、変わらなければいけない
これを黙認してはいけない、世界が声を上げなくてはいけないんだと感じた

BLMムーブメントの拡大がきっかけで、知ろうと思い様々な人の主張やストーリー、意見を目にしてきた
でもこのドキュメンタリーにあるような歴史と事実を把握していなければ、今声を上げている人たちのその声の重さは1%もわかり得ないとさえ思った

今SNSでシェアされているキンバリー・ジョーンズさんの動画の中で、白人至上主義は黒人の問題ではなく白人の問題であり、彼らがその問題を正すべきだと言っているけれど、本当にその通りだと思う
言わば被害者側が問題を変えようと声を上げ続ける、というのは様々な状況や問題において起こるけど、やっぱりそれはおかしい
差別をしそれに加担している側が、自分たちの誤ちを認め、問題と向き合わなければ変わらない

そして政府や警察といった巨大権力を相手にした時、SNSやNetflixといったシェアツールからこの事実を知り、アメリカを越えた世界中からBlack Lives Matterと声を上げる人が出ることで、何かが変わってほしいと思った

本当に衝撃的な内容で、一度に観ることができず、何日かに分けて少しずつ観た
耐えられないほど重たいけどこれが現実、これが人間
アメリカの映画やドラマ、ドキュメンタリーたくさん観てきたけど、その見方を変えてしまうほど
今後は、この事実背景を頭の片隅にその作品を観ると思う
それでも、これからも学び続けアップデートしたい